言葉にならない言葉でも、よ~く耳を傾けると意味がわかります。

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認知症があっても

住み慣れた環境であれば今までどおり、

いつものように生活をすることができます。

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しかし、連れ合いの入院、

入院から在宅等、

急激な変化は、妻であるならば

何とか助けようとやっきになり

懸命に考え対応しようとするのですが、

今の現実の病気を脳裏に刻む事はできず、

不具合な対応をしてしまう場面があります。

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久しぶりに生活を共にされた家族は、

「なんと、認知症が進行したのだろう」と

煩雑な仕事の増え方からも一層落胆しますが、

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「何とか自分でも夫を助けたい。との

気持ちから何十年も前の病気の当時を

思い出しているのではないでしょうか」と、

話を届けると、

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家族は、はっと気づかれたように、

「あ、そうです。!寝ていた母が急に起き出して

思い出した!背中をあげると楽になるのを思い出したと言って

安静にしなければならないのに、起こしだしたんです」と。

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(手づくりみたらしだんご)

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いつも優しく接していただいているご家族は、

「そうだったんですね。

よくわかりました。当時の病気にあった行動でした。

と笑みを浮かべ

ご両親を包み込むような優しさを回復されました。

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本人の言葉を大事に考えていくと

多くは、

意味があり、

今の現状を伝えている場面が多くあります。

介護現場においては

プロが、その人の代弁者となるべき場面が多く、

トイレ誘導中でも、

おむつ交換の場面でも、

共に歩きながらでも、

機能訓練中でも、

入浴中の場面でも、

言葉にならない言葉であっても

聴かせていただこうとする心の働きが大事と思われます。