カント独特の洞察力から日々を振り返る。
今日も朝一番の手にした本の1ページに哲学者カントが述べられており、
カント独特の洞察力について記されていた。
「やらなくても避難されたり処罰されたりしないが、やればほめられるような行為」と・・
今のボランティアのような行為を『不完全義務』と呼んだと(知的余生の方法)に記されていた。
本からの学びはカントの言うように『不完全義務』のように強制されるものではなく、
自らの行為にゆだねられるものであり、
それは、朝一番の目覚め如何により手にする本も違ってくる。
人は仕事でもなく、金銭が発生しない行動に生きがいを感じるのは、
生きていくうえでの限りない制限枠から外れたときに感じ得る、人としての内的な喜びを味わっている為なのだろうか。
読書から世界が広がり、希望が広がる。
自分は、仙台へ認知症介護指導者研修へ北海道から16期生として行かせていただいたが、
自分の考えが他の方と多々違うことに「自分は、人と同じ意見ではないが変なのか」と担当の先生に尋ねたことがあり、
劣等感にもなっていたが、読書は一人の人生では味わうことのできない多くの人々を知り、
物の考え方、見方は、人さまざまであって良いのだと仙台研修センターの先生の答えを改めて実感することができた。
だが、人は同等の意見を持つ人が群れをつくる傾向があり、
少数意見は蔑視される傾向がある。
しかし、人間として生まれ人として生きていく中で自分の意見を持つことがいかに大事であるのか、
意見を交換することにより、自分以外の素晴らしい意見を知ることがあり、
スタッフの毎月の勉強会の中でも全員が話すことを意識させていただいているが、
中には涙するほど感動する場面をいただくことがある。
だが、往々にして組織という枠の中で生きていく人々にとっては、
あまり、変化の強い意見は好まないのだということも体験から知る事ができる。
たぶん、辺りの人々は今度は何を言ってくるのだろうと戦々恐々かもしれない。
そう考えると自分より大きな周りの人々に感謝をしなければと結論づくことができる。
特に塾長には、さまざまな疑問を真摯に答えていただき日々感謝である。