研修と介護相談から(困難事例はシートを使いましょう)
今日の夕方の便で、ようやく北見へ戻れます。
研修関係でしばらくの間、札幌へ留まっていました。
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ハードな時間となりましたが、進行途中の若年性認知症の人の心の内を感じ取る場面や精神科医のわかりやすい脳の学習等、研修生と共にとても勉強になりました。
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自分達が何をしなければいけないのか、リーダーとして発信するものは何であるのか、現場を預かるリーダーとして管理者として、どうあるべきなのか小人数だからできる研修スタイルで北海道内の選りすぐれたコーディネーター研修生の表情も、回数を増す事に顔つきも変わり始めてきました。次回がとても楽しみです。
★・・・ 介護相談から ・・・・・★
隣で実施されている実践研修、修了後の研修生から、帰り際に「誰に相談したら良いのでしょう」と日頃の介護援助の相談です。・・・名前もGHも不明の相談でした。時間も無く、帰り際の時間で満足な受け答えができなかった為に、もう一度検証させていただきました。
認知症のその人が、何を求めているのか、その人が嬉しいこと・嫌なことはどのようなことなのか、自分達が日頃提供している介護の点検、ことば、ことばに発しない態度を第一番に知ることから始まります。
話を伺っていると、チーム全体が気がつかないで行っている介護の中に危険な因子があるように見受けました。
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管理者が利用者様に「今日は、この人しかいないのだから、言うこと聞かなきゃだめだ・・・よ!」と夜勤スタッフをかばって言っているのでしょうが、私がそのような事を言われたらやはり、その人と同じ「あっちへ行け!くるな!」と怒り出すことでしょう。
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その事が何年も言い続いているならば、どのような新人にも攻撃的になるのかも知れないでしょう。
介護はチーム全体で行われていることに気がつかなければなりません。
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一般的に遠慮がちな新人が攻撃の的になっているのは、そのホームが、その人の居場所になっていないのは事実です。
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エーデルワイスでも開設当時、その様なことがありました。ご夫婦で暮らしていた夫の、お気に入りの介護者に対してのみ妻からの著しい攻撃がありました。
一人のスタッフの悩みをチーム全体で共有し考え探ることが大事なことです。センター方式C−1・2シートをそれぞれが書き出し照らし合わせて意見の交換に使うと、先輩・後輩の遠慮なくシートを通した話し合いをもつことができます。
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ものを上手く伝えられない利用者様の心に寄り添うことがBPSD(行動障害)の回避になります。BPSDには原因があることを知りましょう。
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その人の嫌なことや、トイレ介助を無理にすることは避けること、その様なことを伝えると「じゃ取り替えなくていいんですね」と言う言葉が返ってきましたが、介護者の余裕のなさを感じ、とても危険な状態と思わせていただきました。
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夜間の排泄介護からの悲劇が多くでてきておりますが、偶然の介護ではなく、その人のおよその排泄パターンと、その人が排泄をおくるシグナルを感じとることが大事です。
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無理やり排泄のために起こす介護は止めましょう。
また、夜のBPSDは昼間の介護の不満が現れる場合があります。昼間の介護が満たされた場合、ゆっくりと夜の睡眠に導入していただく事ができます。
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まずは距離をもちながら、利用者様にゆったりとしていただくような気持ちで介護させていただき、頑張った自分に美味しいコーヒーや本物のビール等、ご褒美をあげましょう。
介護者の自分を認めてあげることも大事なことです。心が疲れたときには、早めに上司に相談を行い、心をゆっくりやすめましょう。
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心が疲れたときは、ただひたすら眠ることが一番だったというデーターも出ています。