オランダから、今後グループホームに求められるもの
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昨日は、グループホームオホーツクブロックにおいて
オランダの報告会と、
オランダから示唆する、今後の認知症グループホームにおける
ナーシングホームの方向性?や、
また、企業がこの単価ダウンの中を生き抜いて行く為の
日々の些細な努力と、
今後の介護人材の在り方等について微力ながら述べさせていただいた。
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オランダでは、介護現場においての給与体系は
資格に応じて公務員のように決まっており地域格差は無い。
また、資格取得後は5年ごとに免許テストがあるので、常に学びは必要な状況だ。
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福祉の先進国と言われたオランダにおいても、
少子高齢化の影響から、
養護老人ホームの廃止や
研修を得た地域のボランティア等のマントルケアが推進されている。
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(大きなパン)
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また、乳幼児から看取りまで看ていただける
かかりつけ医制度の徹底や、
急性期の入院期間の短縮、
今後も急性期に焦点を充あてた病院の拡大や
薬のリスクを最小限にする為に薬剤は使用しない方向で医療費全体の削減をはかっている。
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アムステルダム北部にある
認知症専門のナーシングホーム 「 暖かい家」
自分は、ここが一番過ごしやすく最適と感じたのは、
医療ではなく
人としてのかかわりを重視する、
スキンシップや
会話、
個人が持つ能力を最大限に引き出す支援、
何よりも混乱を防止する静かな環境なのである。
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(作品。できる事を支援)
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認知症の人にとっては、騒音が頭に刺さるようにストレスになるからである。
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入居人数も6人である。
家族が1つのテーブルを囲める人数だ。
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(居室から見える牛)
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居室には自然環境を取り入れ、
オランダに馴染の深い牛が窓から顔をだし
デイサービスの中にまで牛小屋があり
子牛の成長に寄り添う事が出来る環境だ。
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ナーシングホームの入居者もデイへ通所され、
夕方には、戻られ
静かにゆったりと暮らしていた若年認知症の人と微笑みを交わしていた。
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ワークライフバランスを取り入れ、
好みのスタイルで働ける環境。
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当日もパートタイマーで働く食事担当の方が
自宅の台所のように野菜を並べ調理をされていた。
着ている洋服も自宅からの延長で違和感はない。
家族のような雰囲気だった。
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敷地には、この棟が4つあり、通いの人も来るデイサービスが1棟ある。
この4つの棟を夜間は、1名で管理しているのだ。
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IT機器を有効に活かし、
働く者の給与も確保され、
落ち着く環境の中で認知症の人が暮らしているのだ。
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今後の日本における医療・介護の不足する人材にも、
IT機器の導入は、必須であり
時間を要する記録の在り方にも工夫が必要と思えてくる。
対応した結果のIT機器がその根拠となるのだろう。
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アクロポリスや、
ホーゲウエイ 認知症の村にも行かせていただいたが
心に残ったのは
やっぱり暖かい家である。
自分の考えと近いものがあったからだ。
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今後のグループホームは、
看取りがあたりまえになってくると予測する。
面会に来る老いた家族の健康に留意しながら、
ご本人が食する事が出来なくなった食事は、
共に寄り添う人に召し上がっていただき、
間接的に逝く人の心を満たし
残された人には死を受容するような幾度とない丁寧なかかわりから、
お別れするその日がやってくるのだろう。
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しかしながら、
ご本人が解決できていない諸問題を抱えたままでは
安楽に逝くことを妨げるものとなる。
少しでも元気なうちに、ご家族との和解や、
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もっと言うならば
認知症になる前に
個々の諸問題は片付けておくか、
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自分を認めること、
もしくは、家族が認める協力をしていただくことが
人生の最期の大舞台の結果が決まってくる。
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荷物を降ろさないままの出発は、苦しさが伴うようだが、
おかげさまで
グループホームの人等の今までの体験からは、
逝くまでの時期が来る前に、
家族が一つになり、
ゆったりと看取りに協力していただき、
眠るように安らかに召されていかれた人々が多い。
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昨日の話から多くのオランダの写真や、
今一度、学びの旅をまとめる事が出来たことに感謝である。
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また、勉強、勉強ばかりの強行軍のツアーであったが、
今も出会った人びとが懐かしく浮かび
車中では大阪の人の疲れを和まそうとする思いやりからの
笑いが車中に響き渡るなど素晴らしい出会いであった。