無意識な心の動きからの周りのキャッチ
在宅介護者様と現場との連携から
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認知症になって初めて
何十年も前の、
当時の
悲しい記憶
脳裏から消したい記憶が昨日の出来事のように浮かび上がり
苦しい感情と戦っている方も多く存在します。
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深層心理の深層の部分で
お元気な頃には蓋をして閉じ込めていた
辛かった出来事が
鮮明に今の出来事のように浮かんでくると
全く当時を知らない
目の前の人等に、
いたたまれなかった感情をぶつけてしまうこともあります。
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現場には
アルツハイマーと診断を受け、
更には当時の葛藤と向き合っている人々が多く存在します。
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介護者のやさしい目線や、
言葉はいらず、
『つらいのだなー!戦っているのだなー』という
体全身からの受容がその人の心をほぐし
人として
悲しんでいる人にそっと背をなぜおろすような自然のしぐさから
悲しみを分け合うことも現場ではできることもありますが
全てではありません。
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人の人生は多様であり、
皆個別で、
その人独自の支援には、
薬の配合のように
お届けする適度な分量の心のエッセンスが必要となり、
認知症の人へのマニュアルができないのは、
そのような理由もあるのだと現場から思います。