人は優しい
生活相談員、
ソーシャルワーカー、
介護支援専門員、
大変な仕事であるが、
伝え方、
報告の仕方、
相手がどのように受け取ったのか、
相手が理解しているか、否か、
ここに少しの心を配置しなければ不安だけが残り、
四方八方にその火花は飛び散っていく。
多くの人を相手にする職業は、
心が燃え尽きそうになる日々が多いが
自分も含め、
苦手かな?と思う相手ほど、
相手の感情を汲みらずに一方的に、
話を進めたり
また、仕事優先で伝えていくと、
真面目な人ほど火に油をさすように怒りが燃え立ち始める。
会話からの無言も考える時間であり、
互いの沈黙からどちらも冷静さを取り戻すチャンスとなることもある。
傾聴から、
相手の立場で
会話を進め、
また、ときには「違うと思う」という真意も伝え
互いが山を乗り越えるように
杖を突きながらも、
のどの渇き時に水を提供するような気持で意見の交換をさせていただくと、
それまでの意見の食い違いが見え始め
第二段階では
少しの互いの歩み寄りが始まり
『そうか!そうだったのか!』という心に少しであるが、
ほんわりとしたあったかい潤いが深まり始めてくる。
しかし、この第二段階の山場も悩みの深さにより時間を要することとなり、
時間を度外視する気持ちも大事である。
それまで『避けたい』と思う人ほど、
真面目に生きてきた人で
純粋で真正面からノックをしてくるが、
そのようなときには、
儀礼的な対応は何の役目も果たさず
それまでのプロセスから
第三段階では、平地をゆっくりと歩調を揃え歩み、
学ぶ気持ちで
相手の気持ちを今一度、新たに受け止め
『過去にも多くのことを悩みながらも、逃げずに解決してきたのだろう」と
尊厳を持ちながら拝聴させていただくと、
闇の中から光が射し込み真実の光り輝く心が見え、
互いに労いの言葉を届けるまでに至る場面となった。
感情の表出は、
素直な人の証拠であり
『真実は何なのだろう』と深く考える人なのだと自分は思う。
日々学びであり、
混迷する日に『よく勉強してるなー』と思う人にも出会えたことが嬉しく
20代から40代に至る成長の過程を見せさせていただいた人との出会いもあった。
人は、優しい。