★スプリンクラー工事順調・★「日本は、こんなになってしまったのか!ひ どいな!!」NHK視聴・・利用者の声から
スプリンクラー工事は順調に進んでおります。
事前に認知症について学んでいただいた工事関係者の方の心得もあり、利用者様の混乱もなく穏やかです。
利用者様は”その時”を心得ているのか、いつも3分おきに居室とリビングを往復するSさんは、昨日はリビングで過ごされ、いつもと違う”その時”を心得ています。
永い人生の中には、建設や修理の為に工事関係者が自宅へ入っていたことも力になっているようです。
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また、いつも自室で食後1時間ほど昼寝をするMさんは、リビングでイスに座ったまま居眠りをしています。それとなく、長いすへ促すと几帳面なMさんは、「こちらで寝ていいんですか・・?」と、驚いた表情でしたが、どうぞ、どうぞとのかけ声と共に、何気なく斜めになった足を長いすへ上げると、5分後にはお休みになっておりました。
Mさんにとっての癒しの空間が工事で拡大しました。ポジティブに考える事から前向きな資源が現れました。
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・・工事関係者は60代と思われるご夫婦でした。・・
あうんの呼吸で工事に関わる関係を見て、もしかしてご夫婦ですか・・・?と、伺うと奥様から、「足でまといにならないようにと思っているんだ」と、いいながらしっかり”ころあいよく”リードされておりました。
「こんな時代だから人は辞めてもらって、夫婦でやっているんだ」と・・・
見栄を張らず、自分の身の丈に合わせた臨機応変な会社経営は、どのような時代にも対応できる柔軟性を含め、経営者としての”決断”の時を心得ていたご夫婦なのだと、学ばせていただきました。
★★★
「袖触り合うも多生の縁」
人とのご縁は、形を変えて学びとなる事も出来るのですね。
「利用者様から教えられること、工事の人から教えられること、博学の人から教えられること」
辞典によると、多生は「何度も生まれ変わること」とあります。
すべて縁により、自分に教えていただけると思えば、これは偶然ではなく必然なのかも知れません。
そう思うと苦言を呈する人こそ貴重な縁なのかもしれませんね。
「常在学場」いつでも、どこでも学びの場となるのですね。
NHK「介護保険が使えない」利用者様は真剣に見ていました
「認知症だから、わからないだろう」「そんな事まで見ることない」と思うのは勝手なこちらの判断です。
認知症を患っていない人達でも映像を見ても関心のある人、ない人等様々ですが、利用者様も同じです。しかし、隣で私が真剣に見ていた環境もあったのでしょうか、70代男性利用者様は「日本も、こんなことになってしまったのか!ひどいな!!」と、病んだ日本を悲しそうな顔と怒りをあらわに言葉にならない言葉を発しておりました。
家族のため、日本のために小学生時代から働きに行き、家庭を助け”人の道”を全うに生きてきた利用者様にとって、日本の荒廃を嘆き悲しんだ瞬間でした。
在宅介護で、本人を含め家族中が苦労した事が脳裏に焼き付いているかのように・・・
★★
認知症になっても「力」は残っています。頭の中に映像を入れて自分の考えを導き出す力を利用者様は残っています。
これからも、利用者様の言葉も含めて発信したいと思います。
70代男性は、その後今の自身がおかれている環境に満足しているかのように穏やかに夕食
を召し上がり斜め向かいの96才のK氏の発言に大笑いをしておりました。
人生の辛苦を経験したからこその、落ち着きのある笑顔でした。