2000年以上前からの人間学が必要だったことを理解!

 早朝、脳の覚醒科の手術で著名な脳外科医篠原先生と作家の神渡良平氏の対談記事を読ませていただいた。
脳科学から証明する人間学の効用が書かれていた。


 エーデルワイスでも「大学」「歌からの回想」「朗読」「尋常高等小学校テキストからの回想」と”心”に懸命に呼びかけ働きかけるスタッフからのエネルギーを目前で受け止めることができる。

表情が良く、柔らかな表情、安堵した表情が目前に現れる。
スタッフには、自分達が解き放たれているエネルギーの手綱をひいている感触が伝わってくる。

この相乗効果の表情から、あえて音楽療法・回想法と頑固に言いつづけてきているのは、その時間が限られた時間であり練習の場ではないからである。

スタッフは真剣に自宅、車の中で笑いの体操や朗読の練習を行い人生の限られた時間の中でいただく時間をあえて療法として提供している。

 私達は、療法という直すと言うことが目的でなく療法という言葉からの重みを目的としているうちに一部の人への攻撃や前頭葉からの抑制のきかない行動が半減した状態をいただいている。

★★★

 脳外科医からは、ストレスによって右脳の働きが弱まり左脳の働きのほうが上回っていると左脳のもつ攻撃性が顕著に現れていると考えられると述べている。
これは、私達が住む地域にも言えることである。
勉強と常に求められる実績だけの世界では左脳だけが優位になってくるのである。

★★★★★

 「二宮尊徳物語」を必死に朗読をしているスタッフは、自身で語りながら自身の心へ語りかけることができる。何のためにそこに自分がいるのか、なぜ、この高齢者の皆さんに語りかけるのか、高齢者の皆さんの表情から自身が導き出されて来るのである。

尊徳からの「勤労」「分度」「推讓」の個人ではなく公的な考えから導かれた精神は”人間学”であり右脳に刺激を与え我慢できずに号泣する方や前頭葉と診断されなくても同じ行動を現す人が涙を流し、その朗読の時間だけは、そこに座っていることができる。

朗読が終わると尊徳の生き方からの学びから満たされた空気が漂い号泣した人も、心に感銘を受けた映画を観た後のように満たされた表情になっている。

 私達スタッフも人間学から、周りで起きる災難や苦労の数々が自分への教えの道であることに気づくことができる。天からこの世の自分へのチャンスをいただいていることを実感できる。

 脳外科医は、「論語」を脳科学で解析しているという。
塾でも、どんどんベースに論語から導き出されたものが学びとして指導いただいている。

 経営の前に人間学を用いた人づくりが優先であり、利益だけを求めた企業からは人生を費やしたのにと言う、むなしさしか残らないことが良く理解できる。

 人間学から人としての生き方があり、2000年以上も前からの先人の知恵を生かさなければもったいない。

 明日から始まる「地域からの提言」「福祉・医療関係者の研修」では、どれもが人間学をベースに基づいた学びの場である。

 攻撃的な左脳社会から、穏やかな相手を思う右脳の働きの社会が来るように頑張ろう!

参考図書
致知 7月号