やっとたどり着いた介護が後退しなければ良いのだが・・・!

読売新聞介護事故より

 

認知症の女性(当時78歳)がちぎった紙おむつを口に入れて窒息死したのは、

入所していた特別養護老人ホームの管理ミスが原因として、

女性の遺族3人がホームを運営する社会福祉法人を相手取り、

2463万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が4日、さいたま地裁であった。

裁判長は「介護服の使用方法が不適切だった」として原告側の訴えを一部認め、1770万円を支払うよう命じた。

 

 

判決によると、女性は2004年に入所した後、自分がはくおむつなどを口に入れる行為を繰り返し、05年6月、

紙おむつを口に入れて死亡した。

女性は当時、特殊なファスナーが付いたつなぎタイプの介護服を着用していた。

被告側は、事態を予見できなかったと主張したが、裁判長は「おむつを口に入れる行為を繰り返しており、予見できた。

介護服を点検し、おむつを取り出せないようにする注意義務を怠った」と指摘した。

 

 

(2011年2月5日 読売新聞)

■南船北馬■一部引用

 

 

 

 

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まだまだ、どの介護現場においても特に認知症を患う一人ひとりの介護内容は違い、

 

試行錯誤の介護現場であるが、

 

まず優先すべきは”人”としての介護の方法ではないのだろうか・・・

 

現実に起きたことだけを捉えられると昔の措置時代の介護に戻る危険性が伴う!

 

とても悲しい判決である。

 

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