語りは受身ではなく能動的に映像をつくりだします。
福島の紺野さんより本が届きました。
包まれていた福島の新聞には、
「福島は負けない!」とあり現地の新聞ならではの真に迫るものがありました。
二本松市のパンフレットも入れていただきました。
福島県二本松市
古の遠いロマンを感じて・・・
風に空に山に
心をゆだねて歩きたい里
TOWA
木幡の幡祭りや、
治陸寺の木造阿弥陀如来坐像の案内等たくさん見所がありますね。
民話は、古来から
人々の口から口へと語り継がれてきたものであります。
生きる知恵や
教えが
伝承されております。
テレビもラジオも無い時代は、
いろりを囲んで祖父母が孫や近所の子供らへと語り継がれ、
また孫から子へと、
つないできたものであり、
お話は子供の成長には欠かせないものだったのです。
有名なお話はたくさん表舞台へとでておりますが、
紺野さんが今回まとめられたお話は、子供向けのものが多いとありました。
日本の昔話の中には「こぶとりじいさん」というお話がありますが、
この、類似したお話は世界中にあります。
現代は、核家族となり、
テレビ、パソコン、ゲームなど、
あらゆるものが豊富に氾濫し、
大事な人とのコミュニテイが絶たれてしまったのですね。
民話は、声を必要とし、
話す話し手の風貌や人柄、声、イントネーションが、
物語のストーリーと共に相手の心の中に入りこんでいき、
聞いている子供ならではの、
映像をテレビのように受身ではなく
能動的に自身がつくりだし動かしていきます。
子供達は集中しますので、とても疲れます。
心地良い疲れであります。
お話が聞けるようになると、とても落ち着きを取り戻しますね。
お話が媒体として祖父母から孫へと関係が深まることも、
今更ながら、この機会に再度思い出す事ができました。
ありがとうございました。