介護現場からの学び
介護現場では認知症の進行と共に家族の記憶を無くした人でも
ふと 思い出し 家族の名を呼び探して歩くことや
幼い頃の母さんを亡くした悲しさが 今や 80才を過ぎてから
昨日のことのように思い出され
どうしていいかわからない と その当時の年齢まで下がり
食欲も無く 悲しみや 怒り 混乱と
現場では 教科書以外の 想定外の出来事が襲ってくる
しかし どの 場面でも
その人の過去や発した言葉の記録を藁にもすがる思いで
その人の人生をたどり おぼろげながらチームで組み立てるケアは
同じ目線で 同情ではなく 体全身で受容するケアが成立する
すると目の前の 幼い人は
そうかい そうかい 良かった ここにいていいんだね・・と
涙を拭きながら 安心な笑顔をみせている
そこには 詳しい病名も 家族も知らない昔のことでも
ただ 一人の人を 子供でも 老人でも
表出された その人全身を受け止めるケアが求められているのだと
2番地ホームから学ばせていただく