お盆が近くなると亡くなった方を思い出すのですね・・
先日からグループホームご利用者Hさんが
何度も何度も お寺のことを話されていました。
Hさんは入居後8月で6年になりますが
初めてのことであります。
忘れるという認知症の中核症状があっても
広島・長崎の原爆の話題や
季節感から
戦争で亡くなったご主人を思いだされたのかもしれません。
昨夜施設へ戻ると 落ち着かず いつもと様子が違いますと
スタッフの言葉でありました。
周辺症状は 小さなうちに消滅させなければなりません。
早速 、昨夜のうちにスタッフと連携をとり
今日は早朝からお盆供養をさせていただきました。
Hさんは 今までに無く 一番前で手を合わせお参りを始めました。
「お寺でなくても、どこで お参りをされても心は必ずつながります」と
神妙に語る言葉を うんうん と
深く 深くうなずいていただきました。
へたな お経も
ろうそくの炎や りんの音色が厳粛な雰囲気をだしていただき
それぞれの 宗派のお題目を上げ
おごそかに 盆の供養は 終了させていただきました。
中核症状があっても やっと思い出した記憶が
走馬灯のように ぐるぐる回っていたHさんでしたが
終了後は 落ち着きを取り戻したと
先ほど報告がありました。
やっと静かにお盆を迎えることができるようです。