小田原
二宮 金治郎
認知症になっても多くのお年寄りは二宮金次郎の物語を聞いているうちに認知症の進行度合いにより時間をかけ、ゆっくりと記憶を呼び起こすことがあります。
週に何度かの繰り返しの朗読の時間は重度となった疲労した脳にでも、なんらかの刺激が入ると思われる光景を目の当たりにします。
遠い懐かしい思い出と共にストーリーを把握し涙する場面があるのです。
軽やかな夢のある満州娘の歌も多くの年寄りが好みます。
先日の講義終了時に伝えました。
そっと、寄り添ったときに口ずんでみたら・・・と、
初めて聞いた方がほとんどでした。
携帯をもってきて、録音させてくださいと熱心に来た方もいました。
そのような年代になったのだと改めて思いました。
いつの日か、日本古来の歌も忘れられるのでしょう・・・
私達は、まだまだお年寄りが心豊かになる好みの事を知らないのだと実感しました。
だから一番近い自分から発信します。