ひとり一人違う個別の介護
ご利用者TさんのBPSD(行動・心理症状)時の対応ですが、
個別にて静養室で若い頃から大好きな北島三郎」の曲をかけ、
ゆっくりと過ごして頂ける環境を整えました。
多動な場面から驚くほど、とても落ち着かれた状態になりました。
デイサービス エーデルワイス下澗
重度の認知症介護は、
ご利用者のことが
「わからない。今、どのような心の状態にいるのだろう」と
内的な場面を考えると、
ご本人のことを
何も知らずに介護していた自分達に気づかされます。
スタッフや受講生からも
「教えてください」と、
そのときだけの方法論だけを聞かれることがあり、
藁にもつかむような姿から
例えば・・と、やむを得ずヒントを伝えることもありますが、
それは、とても危険であり
尊厳から、かけ離れてしまいます。
認知症介護は
はたで見ていると同じように見えるかも知れませんが
個別であります。
生まれた場所、育った環境、
好きな歌、好きな場所、好きな食べ物等、全く違うのです。
介護する自分等が、
介護場面でそのことを考えながら向かう介護こそ個別の介護となります。
100人いると100通りの顔があるように、利用者への向かい方がひとり一人違うのです。
丁寧な介護を提供する為には、丁寧な下準備が必要なのです。