認知症の人の行方不明
認知症という病気は、そのときは「うん・わかった」と理解されても
瞬間的に昔の記憶が蘇り
「行かなければ」と思う感情が体を動かし
現実とは違う場面を求めて歩き出すことが多くあります。
そのようなときに担当するケアマネに連絡をいただくと、
警察へ連絡をしたのか、
行方不明の会を希望するのか、
担当するケアマネは、家族に直接お聞きします。
本来は、
一番は警察なのですが、
誰かに相談をしたいと思うところから始まるのが現状であり、
1分でも早い通報を思うと、ここを改革することが最も大事であります。
関係者等は
直ぐに動かさせていただき、
今までの捜索状況から、今度はこのステップまで上がろうと目標を設定し、
やわらかく介入させていただきます。
また、本人のネットワークを知り、
一人でも多くの人が本人を中心とするネットワークへ
入っていただけるようにかかわります。
無事保護された本人は、
「俺が悪いんだ・俺が悪いんだ」と何度も、つぶやくように訴えている場面もあります。
悪いのは病気なのに、
認知症になつてもしつかり感情が残る本人は、
そのようにつぶやき続けていました。
妻の気持ちや、
本人の気持ちを思うと
他人であっても
心の底から『良かったー』と言葉をかけさせていただくと、
ようやく、
GPS(徘徊探知機)の大事さも心と共に伝わり早速、申し込むことができました。