人生の縁と人材育成

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ここ数日間、スタッフとの面談を行っている。

ただ働くことばかりを求めるのではなく、

何の為に働くのか、

 

 

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働く意義を知るためには、

介護ばかりではなく、

家族(親・兄弟・妻・子)との関係性、

近隣の人々との交流においての自分からの、

あいさつの発信等、

 

 

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表面的ではなく、じっくりと深く深く

本人も気づかない内面にいたるところまでリーダーと共に

3人で話し合う。

 

 

 

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50代を過ぎた男性Aさん、

過去の人生において、どのように頑張っても芽が出るには至らず

就職してからも自我を抑制できず、

 

 

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チーム内から不協和音が聞こえていたこともあり、

仕事を離れ、人性の先輩として「生きるということ」について

真剣に疲れるほど話しあう経緯が何度も何度もあったが、

 

 

 

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当事の涙と、彼が今流す涙の本質がまるで違い、

『こうしているのも、現場の人々のおかげです。ほんとうに・・ありがたいです』と、

汗と涙で言葉が出ないほど深く光り輝いた尊い時間が訪れた。

 

 

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その言葉の裏には、多くの家庭の中での心配事も解消され、

「幸せです。ありがたいです」と大きな苦しみから脱皮し前に進んでいる様子が垣間見られた。

彼が、ご利用者と接する表情も、仕事への喜びと慈しみの表情が表れている。

 

 

 

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介護で働く年齢は健康であれば問題は無く、

ご利用者の人生に共に寄添うことができるか否かが、

介護される側が一番に求めるところなのだと日頃から考える。

 

 

 

面談では、子供から大人への脱皮など厳しい言葉を授けたスタッフもおり

現場での様子や行動を見守っていかなければと痛感した場面もあったが、

 

 

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仕事の喜び・仲間への感謝から

家庭の中まで上手く行っていることを数名から聞かされた場面もあり

幸せを感じさせていただいた。

 

 

「人を育てること、育てられること」は、互いに修行であり

苦しみも伴ってくる。

 

 

 

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しかし、目的を一つにゆるぎなく進むことで

周りのスタッフ等が個々の役目を理解しサポートしてくれる。

 

組織を始めることは簡単であるが、

組織を継続するには何倍も何十倍もの力が必要となってくる。

 

 

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修行は共に辛い時間であっても、

成長の段階では比例するように笑顔も多くなり、

向上する姿を目の当たりにすることができるのは

大きな支えであり、喜びである。

介護を通して幸せの種まきができるこのような仕事はやっぱり他には無いのだと強く思う。