三浦綾子著書

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昨夜から一気に久しぶりに三浦綾子の「岩に立つ」という、

旭川のある棟梁の半生を描いた本を読ませていただいた。

 

 

 

 

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実在した人物が個性的であり小説にするには随分と年月がかかったと後書きにあるとおり、

これが本当に三浦綾子の著書なのかと始めはなじみにくい面もあったが、

 

 

 

以前ご利用者が「自分の住所は旭川ペーパン」と大きな声で教えていただいた地名も登場し、

当時の開拓のすさまじさも髣髴させる表現など、

 

北海道開拓をされた人々のご苦労や当時の旭川の様子を垣間見ることができた。

 

 

 

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また、この小説の始めに

 

「からだを殺しても魂を殺すことのできない者どもを恐れるな」と自分には意味不明な言葉であったが、

 

読み終えた今は、この生き方について主人公である棟梁を登場させる意味がよく理解でき、

 

 

 

 

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後書きにも

 

「私たちはあまりに保身に巧みになり、様々なものにおもねる弱さを持っている。

 

が、人間は何に従うべきなのか。その要をはっきりさせておくならば、その生き方は自ら定まるはずなのだ」と。

 

 

 

 

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いかに自分に正直に生きていくのか、

 

自分の理に適うところの生き方を実行する棟梁から清々しい気持ちを頂戴した。