脳挫傷からの高次脳機能障害と認知症を患う人の支援
認知症と一口で言っても、その内容はとても複雑であり、
その人に合わせた良い環境を設定する為には、
既往歴を知ることも介護の手立てとなります。
Aさんは頭部外傷後遺症における「高次脳機能障害」を患い更には認知症と闘病中であります。
在宅介護者の疲労は想像を絶します。
介護現場に求められるものは要介護者の対応基本そのものですが、
更にその人が発する表情や行動からの分析、
その人が座る位置、その人が好むもの、少人数などの環境設定、
現場においては、より深い本人の意思や早期のシグナルの把握が必要であり、
最も重要なのは、すべて丸ごとの受け入れ態勢であり信頼であります。
回を重ねたカンファレンスから、
決められた迎えからのストレスを緩和する為
あらかじめご家族様に通所可能な日を事前に通知し、
ご家族様が把握した「調子が良い、今日は通所が可能」と判断された日に連絡をいただくことで、
通所が可能となりました。
数ヶ月は何度も空振りでしたが、6ヶ月以上の現場と家族様との”あきらめない介護”の連携が実を結びつつあります。
また一つ現場を育てていただけることに感謝であります。
☆☆☆現場報告☆☆☆
A様、連続で通所できました。
発語はあまり無い方ですが今日はご本人から「ありがとう」「もういい」等
しっかり意思表示して下さいました。
さらに皆さんでテーブルを囲んでお茶を飲むことができました。
奥様も大変喜ばれていた姿にスタッフも心から嬉しくなりました。
デイサービス 五号館 樋口