口頭発表
先程、九州から戻りました。
九州は小麦の刈り入れが始まり気温も30度と暑く北見の先程の温度は7度を下回っておりました。
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福岡では「北見高齢者110番の家」を事業所ボランティアS代表が
認知症ケア学会分科会にて、ゆっくり、丁寧に、
「一人でも多くの人の心に届くように」と口頭発表をさせていただきました。
奇しくも、その日は65歳以上の認知症の人の数が462万人と発表された日でもあります。
お店屋さんのレジで支払いに戸惑っている人、
病院に通う認知症の人、
スーパー・銀行に訪れる認知症の人、
これは誰もが罹患するかもしれない将来の自分の姿かもしれません。
怒鳴ったり、
叱るような声であったり、
急がせたり、
無視をされたりすると
記憶は忘れてもしっかり感情は残ります。
自分達も困ったこと、嫌なことがあると気分が憂鬱になりますが、
その何十倍の塊のような気分がいつも心を占領し
考えようとすると周りの音が頭に刺さり、
「変だ!おかしい」と気づいた自分が
消えていく記憶と悩み苦しみながら生きているのです。
「自分は、ばかになったんです!」と切々と訴える場面もあります。
勇気をもって
「自分が、こんなふうに対応していただきたい」と思う気持ちでゆっくり言葉をかけると、
ほっとしたような表情で、懸命に話を伝えようとすることでしょう・・