こおろぎ
昨夜は庭の“こおろぎ”が
遠くのこおろぎに負けじと合唱をするように鳴いていましたが、
庭のこおろぎは、声も太く勢いがあるのですが長続きはしません。
まだ、まだ息継ぎが難しいようであります。
虫の声を聴きつつ窓から入る冷たい空気に
体調を崩していたこともあり
毛布をしっかり巻きつけ聞き入るのも「風流だなー」と、
何も無い平和のありがたさを感じる時間となりました。
たった一匹の“こおろぎ”でも制限ある命を惜しむように鳴き続け
誰かを心地良い世界に導く力を持っていること、
人間も、動物も、虫も自然に活かされ、
こおろぎから価値のあり方について
昔の人が「無欲こそ宝とはよく言ったものだなー」と網戸から眺める時間となりました。