一寸先は闇ではなく光であることを知らねばならぬ

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手にする本の一冊には、

読み手の心のあんばいにより、

引きつけられる文面や気づかされる文面がまるで違ってくる。

何度も何度も同じ本なのであるが

いろいろなものが複雑に入り組むと深い悟りのような境地に入ることもできる。

 

 

それは

生きることであっても

平常はただ生きているのであるが、

ある瞬間、

生きている事の意味を深く知らされると

 

 

そうか、

生きようとする働きがあっても、

この世にさえ

生を受けられなかった命もあるのだな・・と

 

すると、

ますます生きている意味の深さが大きく知らされ

生きている自分への役割は何なのだろう、

自分の生きる目標は間違ってはいないのだろうか・・と、

 

 

生きること

生きていること

生かされていること

 

同じ言葉の響きでも、

人生の上り調子の時には気づかない事が多くても

 

苦しさの真っ只中に生きているときこそ

肚を決めると、

必ず気付かせていただけるものが潜んでいるように思えてくる。

 

 

 

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勇気と希望と力を与える詩

 

鳥は飛ばねばならぬ

人は生きねばならぬ

怒涛の海を

飛び行く鳥のように

混沌の世を

生きねばならぬ

 

 

 

鳥は本能的に

暗黒を突破すれば

光明の島に着くことを知っている

 

 

そのように人も

一寸先は闇ではなく

光であることを知らねばならぬ

 

 

新しい年を迎えた日の朝

わたしに与えられた命題

鳥は飛ばねばならぬ

人は生きねばならぬ

 

坂村真民

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