「知 好 楽」
何度か目にしたり学んだこともある「知好楽」という言葉があるが、
聞いた当時は?、
風のように通り過ぎる場面であっても、
朝の読書から
随分と長期記憶の中に保存されていた言葉の意味が、
ふと内から湧き上がってくる瞬間は
鈍感な自分の中で熟成し発酵する時間まで随分と時間を要したようにも思えてくる。
この言葉の意味は、
「これを知っているだけの者は、これを好む者に如かず、これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」と
今朝の読書の本にも・・。
これを介護現場で考えてみると、
介護と言う一般的には「大変」と誤解されている場面であっても
たとえば
食事の量が少ないご利用者に、
どうしたら食べていただけるのだろうと、
その人の好みの物を用意したり、
その人の人生を知り、
自分から積極的にチームで話し合い
その人には「みんな心配しているよ。大事な人だから」と伝えさせていただき、
その人の一番良い素敵な好む服を着て出かけていき、
笑顔と
進まなかった食事が嘘のように召し上がる姿から
発信者である介護者の大きな喜びとなり、
そのような
出来事を介護の楽しみとして、
チームの勉強会での報告は参加者への起爆剤となっていく。
たとえ、その場において食事を召し上がる事が出来なくても、
その人の表情・態度がどのような状態なのいかを把握することで、
次への話し合うステップをいただける。
介護現場は、ご利用者をセンターにおき、
話し合い、行動できる楽しみの積み重ねの場であり、
この積み重ねの多くがご利用者のよいよい最期と結びついているようにさえ思えてくる。