お彼岸から、お坊さんのことば
今日はお彼岸の中日です。
説法が好きで子供の頃から祖母との寺参りで聞かせていただいておりました。
彼岸とは、うる覚えで正確ではありませんが、
向こうの岸へ渡ると言うそうです。
しかし、簡単にはご先祖は渡れないそうです。
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人は知らずうちにも、なにがしかの罪を犯しているといいます。
死んでからその罪に裁かられることがあっても
子孫が送る回向で向こうの岸へ渡る事が出来るのだと幼いころに聞いた話が
当時のお坊さんの顔とと共に浮かんできます。
たぶんわかりやすく説いているので方便が主だったかもしれません。
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その回向とは、
自分だけではなく、誰かの為に子供であれば靴を揃える事であったり、
誰かに親切にすることなど、
喜ばれた行いが、ご先祖の回向となって届くと言います。
お彼岸の1週間の修行に挑戦してみるのもご先祖への大きな功徳となって届くのでしょうね。
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☆布施の心
また、それがお金では無い身の布施であっても良いと聞きました。
大震災の時にも、多くの人は見返りを求めず募金をさせていただきましたが、これも布施なのでしょうね。
日ごろのギャンブルをこの彼岸中はやめて布施をしようというのも修行のひとつですね。
☆2つめは、戒律です。
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行ってはダメなことを自ら知りつつ実行に移してしまうこと。
つまり、人として生きながらの社会的ルールを自ら破ることだそうです。
親に優しい言葉を届けたり老いた動物をいたわることも戒律を守ることですね。
自分の弱いところを知り、そこを戒めるのも大事なのですね。
お坊さんとしての戒律をつくりに来たのが鑑真和上ですね。
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☆3つめは、忍辱(我慢)する心です。
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「どうして、あの場面で怒ってしまったのだろう。他に伝える言葉があったはずなのになー」と、
後から身近になればなるほど子供が母親に言葉をぶつけるように、近い関係であればこそ
強く出てしまうものです。我慢する心も修行となるのですね。
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☆4つめは精進(しょうじん)
誰に何を言われても人の為、世の為になる目標に向かい、
努力を惜しまず続けることです。
仕事は自分の為ですが、その日々の仕事の中にも誰かの為に最善を尽くす努力をしていると、
大きな心の貯金(徳積み)をすることができますね。
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☆5つめは禅定です。
日々の暮らしの中には、強い風が吹いたり、大雨のようなスコールがいきなりふって来たり、
心も一緒に荒れそうになりますが、
そのような場面こそ、その人の大きさがわかるもので、動じない心と安定する心を維持すること。
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つまり、禅を組んでいる場面のようですね。
少しでも体が動く、これは心が動くことなのでしょう。
そうするとピシッとカツを入れられますね。
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☆6つめは知恵です。
知恵は、誰かを安楽にし、誰かを救い、世の中の不幸の芽を摘む働きとなります。
小さな町工場を営む人が、何とか人々が良くなる方法をと、考える事で、
日本を救うような知恵に結び付く結果を出している人もいます。
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それは、地域であっても同様なのでしょうね。
年配者が多くなった町で、子供も老人も誰もが暮らしやすくするにはどうしたらよいのだろうと
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●働く民生委員・児童委員の知恵。
●学校の先生の知恵、
●行政で働く人の知恵、
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そして、何よりも高齢になったからこそ身についた知恵を活かし
「こうしたらいいよ」と近所の人を助ける事も知恵からの働きですね。
そのような子孫の働きを持つ先祖はきっとこの彼岸には、
向こうの岸へわたることでしょうね。
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これは自分なりの六波羅蜜です。
どうぞ、正しい六波羅蜜は、ご先祖が眠る菩提寺でお聞きくださいね。
まだまだ、修行が足りない自分に気づかせていただきました。
合掌