エーデルワイス太郎
犬のエーデルワイス太郎は白内障で目が見えなくなりつつあります。
当時、保健所での初対面では犬が猫をかぶっていたのでしょうか、
やりきれない目線で
やはり短めの鎖につながれ「きゃんきゃん」叫びだす生後まもない子犬を
見守るように
ただ、ただ静かに観念したように静かに目線をこちらに届けていました。
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しかし、数日後のグループホームの玄関前では、
こんなに大きな声を出せるんだったと驚くような声で
配達の方や郵便局の方に特に大きな声で叫びました。
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大きな声に申し訳なく
「保健所から来た太郎です。よろしくおねがいします」と行き交う人や、
犬の散歩をする人々に張り紙をさせていただきました。
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すると皆さんが「太郎」と声をかけていただき、
餌を持参する人や
職員には特に人を選ぶように吠えたり甘く噛んだりする場面がありましたが、
犬好きの職員らの温かな言葉をいただき今では、
カラスや猫も友達のように
見えないことを知る彼らが餌を食べに来ても怒ることもなく
「人間はいい人もいるのだなー」と
吠えたりかじったりする原因を払拭したように穏やかな面持ちで頭をなぜらせ、
ゆったりと居眠りをする時間が増しています。
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生き物は生きているからこそ、
怒ったり喜んだり、
吠えたりするのでしょう。
安易にペットを捨てるのは
自分から始まった家族を捨てるのと同様だと思います。
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あたりまえですが人への虐待が厳しく問われています。
動物の殺処分回避への努力も互に必要に感じます。
「ダメ な事なのだ」と一人でも多くの人が考える事で、優しい街つくりに牽引する働きとなります。
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認知症の人も
障がいをもってる人も
高齢者も青年も子供も
誰もが住みやすい地域は1本の線でつながっているように思われます。
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網走では犬猫の殺処分が2年連続0 となったと報道にありました。