セピア色の写真から
先日、用事を足しに北見から美幌、斜里へ向かい、
斜里から国道沿いに網走まで行く途中、
じゃれ合う仔馬を発見!
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仔馬がじゃれあう様子は、そうお目にかかることはありません。
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馬の写真の記憶は幼稚園の頃、
祖母の妹の家に群れを成す馬の写真が飾ってありました。
大正の初めの頃?写された写真のようで、
当時の五鹿山には自然の木が茂り、
馬の静寂と戯れる躍動感と
その個性を強く表しているように見えるのは白黒写真だからだったのかもしれません。
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この白黒の馬の写真がいつまでも記憶に残り、
家を取り壊すときには「自分がほしい」と父に頼んでおきましたが、
忘れていたのか・・手に入ることはありませんでした。
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その写真を想いだすと
その家の情景までもが写真と共に思い出され
石炭ストーブをはさみ会話している祖母と幼い自分がおり
写真側には祖母の妹と国鉄を退職した当時のおじいさんの姿まで浮かんできます。
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このおじいさんの頭は髪が1本もなく、頭をなぜらせていただいた記憶と同時に
「頭が寒くて可愛そう」と、
高学年頃にベレー帽風の編み物をプレゼントすると、
亡くなるまでかぶっていただき
帰省時も会うごとにその会話で盛り上がりました。
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今も入居時や契約時には、
ご両親や祖父母の申し込みに来られた方から、
力となる嬉しい記憶や話題、
思い出したくない言葉等、
お聞かせ願うことがありますが、
その人を知ることで食事の間であったり食事後の服薬をする間であっても、
会話が生まれ
心地良い時間を支援する事が出来ます。
孫や子供等には何気ない1枚の写真であっても、
その家には深い記憶の糸につながる色あせた昔からの写真があるかもしれませんね。