認知症の人のケアマネジメント センター方式
誕生会
誕生会でのにぎやかさの居心地は、いつもと違うことを重度になっても理解できます。
ふだんは5分の間に何十回と繰り返し訪れるS子さん。
同じ言葉の繰り返しですが、その言葉の意味にだけとらわれると解決には至りません。
どうして、何度も繰り返して訪れるのか、
その意味を分析していきます。
トイレなのか、
お腹が空いたのか、
のどが渇いていないのか、
不安なのか、
周りの環境から、何かを心配する事に至っていないのか、
その時に役に立つのが認知症の人のケアマネジメントセンター方式です。
1枚のシートに1週間分の内容がぎっしりと記録されています。
水分量、食事量、排泄状況、便秘が何日も続いているのが一目瞭然、面会者、睡眠状態等、
本人が発した言葉から、介護者がその言葉から思ったことを記録しておきます。
精神面は1枚のシートに24時間追跡することができます。
そのようなS子さんの過去の情報には、ナレーターというお宝情報をいただきました。
話し言葉や声に関する事に多く興味を引いていただけます。
昨日の誕生会での「岸壁の母」の画面から、詞をじっくりと読み込み、歌い手の感情を移入した母親が息子を思う場面では涙を流しておりました。
ストーリーの筋道をしっかり頭で組み立て、瞬時に思い出す我が息子の事と、だぶったのでしょうか・・・
約、30分ほど・・・S子さんは、しっかり着席しておりました。