認知症の人の、行方不明発見に至るまで

通所ご利用者、家族様から

「おばあちゃんが家に戻らない」と管理者への連絡。

管理者は、

気がついた時間と服装の確認、同時に警察への通報と

地域包括、

ボランティア団体への行方不明捜索依頼の確認です。

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全ての承諾をいただき、

事前に用意されていた

A4版の全身写真を持ち現地へ集合です。

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すでに管理者から連絡が入っていた地域包括Aさんは、

駅前のタクシーの運転手に聞き取りを始めていました。

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言葉だけでは不明との事で

持参した写真を見ていただくと「あっ、この人、駅の中にはいっていったよ」と。

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かかわりの深い地域包括Aさんは、

生活歴から

「〇〇だと思います。〇〇さんは、その町で人のお世話をされたり

活動的に暮らしていたところです」と。

駅の時計を見ると〇〇駅到着2分前です。

現地駅員さんから目的地とみられる駅員さんに

適格な情報を瞬時に伝えていただき、

確認に入る様子です。

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この間に警察へ捜索依頼中のお嫁さんに連絡です。

警察もまだ完全に受理する前の状態でした。

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到着時間から10分程度過ぎたころ

確認されたと現地駅員さんに連絡が入りました。

何十年も前の町が昨日の事のように思い出が蘇り

当時の元気な人等に会いにいったのかもしれません。

地域包括の人々のご本人との初回聞き取りの

記憶から

命を守る事が出来ました。

認知症の人の行方不明時の捜索には、

ご本人の一番懐かしい場所等、

生活歴を知ることが命を守ることにつながるようです。

警察から

何度も何度も繰り返しご指導をいただいた

捜索模擬訓練からの

遠くから中への鉄側が功を成しました。