岐路にたちつつ
野生と動物園の動物の違い、
松下幸之助さんの著書の
道をひらく
『岐路にたちつつ』に
この動物の違いについて述べていたが、
確かに
食べる不安のない動物園と
死ぬか生きるかの生死の境目にいる動物とでは
目線の置き方一つにしても命が伴ってくる。
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今、自分等の置かれている環境から、
どこに目線をおくのか
個々のニュースの捉え方によって
それぞれの課題が違ってくる。
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それは、朝のニュースの一つであっても、
身近なラーメン屋さんが住んでいた
クナシリ島の話の一つからでも、
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危険を回避し生き延びてきた話や
『今も国が管理する場所に戸籍謄本は、あるんだ。
姉さんから電話が来たんだ。
当時の自分は2年生だったんだ。
知り合いの父さんは、荷物を取りにいって銃で撃たれて死んだんだ。
自分等が住んでいた土地はもうすでに津波で海底になっているんだ。
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だけどね、
ホタテは大きいしね。
しじみだって砂をほればこんな大きいのが出てくるんだけど、
食べないんだ」と、
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話を聞かせていただきながらも
『昔のことは覚えているんだ』と嬉しそうに話すおじさんの表情に
帰りたいんだ。
戻りたいんだ。
と
感情は痛いほど伝わってきた。
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『親の漁師の船があったから俺等生きて帰れたんだ」という
生死の境目から帰還したおじさんの目がとても優しかったが、
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海を隔てた環境にも
野生の動物のように鋭い目線が必要な時代が到来か。
過去には、
多くの先人等が、蝦夷地を外国から守る行動があったが
道産子として
今一度どのような歴史があったのかを把握したくなってきた。
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また、
おじさんの話から調べてみると、
確かに
釧路地方法務局根室支局には、
おじさんの言う
国後の地域も戸籍簿の一部が保管されていた。
戸籍謄本の郵送請求もできるそうだ。