共に今を暮らす認知症の人のパートナーとして
認知症が進行すると、だんだん表情がなくなり、
笑うこともできなくなる事もありますがS子さんは「何でもないかい」と、
日に何百回も往来します。
会話が目的であったり、お腹がすいたときであったり、
家族のことが心配であったりと、その都度同じ言葉でも求める意味が違います。
会話を求めている、退屈していると思われるときの会話後の究極の”おもしろい顔”は、
予想することのない突然の表情のプレゼントに、
今までに無く顔をくしゃくしゃにして笑顔をプレゼントしてくださいます。
共に過ごす時間、
「またかい」と思うのか、「一緒に遊ぼう」と思うのか、
心のチャンネルの合わせ方一つで、苦も楽になります。
共に生活パートナーとして歩む人生、
多くの利用者様はパートナーを選ぶことのできない方々ばかりです。
互いの人生の一日に笑いがあると、どんな困難な時でも人は和むことができます。