遠軽に飛来した二羽の鶴

先日、

出不精になってきている母を連れ出し

馴染みとなりつつある

大きな笑顔で出迎えていただける寿司のトリトンで食事し

『いつもすまないね~おいしかったねー、

もうお腹いっぱいで食べられないと思っても

いも餅は食べられるもんだね~』と遠軽からの帰り道の会話である。

過去にも同行する友人等にも良く笑われるが

世の中で一番美味しいのは『いも餅』と思ってる自分は、

母の遺伝であったのかと、

声にしようとするが大きな声で伝える会話に

車中の雰囲気が悪くなるから止めようと思った瞬間、

右側の空遠くに白い大きな鳥が飛んでいる。

『あ、白鳥!あれ?ちがう鶴だ!』

もう、あらん限りの声を出し

『母さん!鶴だわ!』

母も『えっ!まさか!」と母にも

この話はしっかり届いていた。

『あらーありがたいね!めでたいねー』と。

鶴はこの辺りで見たのは初めての体験である。

*

◆◆◆

二羽の鶴は、どこへいくのだろう?

なんで釧路から?来たのだろう?

餌がないのかな?

果ては、二羽で逃亡・・か?と

母を実家へ送り、

帰りの湧別から北見までの道のりも、

『鶴がいないか?』と目を凝らしながらの北見までの道のりだった。

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◆◇◆

幼い頃の自分と、

母と兄と姉で見た湧別川の鴨の親子と、

今、母と見させていただいた

二羽の鶴から、

回想する当時の若い母の姿と

老いた母の姿と自分に感慨深いものが湧き上がってきた。

感謝。