本からの栄養
先日、宮沢賢治の父親からの視点で書かれた
新刊を探し、
市内の書店にも何度か足を運び
やっと待ち焦がれ手にすることが出来た。
とても興味深く拝読させていただいたが、
父親からの見方を変えた内容は、
活字にはならずとも、
見えなかった心の動きが隅々に存在しとても興味深く伝わってきた。
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これは、
日常のプロの介護の視点からでも通じる事で、
事業所をお使いいただいているご利用者と
支援する介護者等や、
窓口になる生活相談員の視点においても相通じるものとなるように思えてくる。
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日常の介護現場で現実に起きる現象から
マイナス面が強く表面化するが、
まず、現状を知る為のあらゆる情報をキャッチし、
ご利用者の視点から分析をすると
見方、分析の仕方がまるで変わってくるからだ。
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次に
マイナスを重点的に説くのではなく
プラスの視点を上げ、
いくつかのマイナスの視点(介護者側)を取り除いていくと
表面化していたものは少量となり、
それほど、
重要な課題とは言えなくなる部分が見えてくる。
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感心するのは担当するケアマネが、
介護現場に早朝から足を運び
現場とポジティブアクションを検討し
現場は「やってみましょう」と行動に移し
調整する生活相談員共々
ご利用者の視点からの分析に入る。
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この評価から
本人・ご家族がサービス支援の可否を選択をされると、
互いの中に
認知症の人を理解しようとする共通の目的が生じ、
遠慮することなくご家族も意見を述べることができるのだ。
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1冊の本から教えられ
関係する周りの人等にも感謝する感情がわきあがることはありがたい。