認知症:環境の変化から周辺症状が
アセスメントは、大事なことです。
一つの環境の変化が喜びに変わるのか、
苦しみに変わるのか、
うっすらと記憶が残る認知症の病気の人には、
そのときの残った映像と嫌な感情が引きがねとなり
持ち運ばれた物を見るたびに嫌な感情が再現されると
中核症状から周辺症状へと行動面に現れ
怒りに変わる場合があります。
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家族様が親のことを思い持って来ていただいた椅子が、
納得した利用となっていても、
忘れる病気を患う
宿泊中の本人にとっては、
『もうすぐ帰るのに自分は見捨てられたのか・・』と、
上手く言葉にできない本人は、
おぼろげな記憶と嫌な感情が残影となり、
椅子を見るたびに不穏を引き寄せるきっかけとなっていました。
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また、通所などでは、本人が、できること・できないことを確認し
嫌な事をさせられる場面では、
我慢を強いられても嫌とは言えず、
支援を受けている表情・態度等を観察をする事が大事ですが、
ただ見ているだけでは、映像を見ているのみに過ぎず、
気づきは全くおこりません。
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そのような場面で活用できるのが記録であります。
その場にいなかったスタッフも記録があれば、
BPSDの原因となる環境の変化・心の動き(少ない言葉でもOK)を知るきっかけとなり、
大事な心と体や環境アセスメントとなります。
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不穏となる原因を探るには、
上手く言葉で伝えられなくなったその人の
声にならない心の声を拾い
背景となる要因を知り、
そこからの落ち着かない行動と言動の背景を知り、
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事実を感情を入れず客観的に記録し
課題となる部分を現場で話し合い
〔(カンファレンス5分でもOK・
夜勤者など不在時は100均ボードなど用意)し情報・意見を収集する。〕
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課題の整理をし、
そこから推測し(考え)
判断をしていき、
判断の事柄から支援体制に入り
本人の気持ちを再度アセスメントすることが必要となります。
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一定の支援期間を終えてから
モニタリング(本人にも聞いてみる・家族にも聞いてみる)を行い、
現場でカンファレンスを行い
再度プランの作成へと入ります。
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その人の個人史(生活歴)を知り
どのような暮らしをしてたのか
認知症になっても親としての存在を高める支援(親の役割)
家族で集い(参加)、
安心・安楽(精神・心理)な支援で、その人らしさが引き出されてきます。
介護現場は、認知症を患うその人の代弁者である事ですね。
がんばろう!