本人のリズムと多職種連携
認知症を発症され
皆さんとの生活が共にできず
大声・拒否等のトラブルが多くなる場面がありますが、
認知症の中核症状(行動・心理症状)が強くあらわれているものと思います。
これは、本人にとっては静かな環境が必要で、
少しの周りの会話でも頭の中では
大きな雑音となります。
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スタッフが発した何気ない声でも、
犬の鳴き声も、
周りの飛び交う会話も、
金属音、
食器の音、
テレビの音、
本人が望まない音楽も、
頭に刺さります。
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また、
体に新たな病気が進行しているときは、
(痛み・掻痒感・圧迫感・不快感等)
より強く少しの刺激でも反応されるようになり、
集団の生活は困難となる場面も多く
静かな穏やかな環境が必要となります。
本人が上手くことばで表現ができない分、
周りの人等は新たに健康を害していないかを早期に確認する事が必要です。
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(手づくりケーキ)
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業務にしばられない独自の支援が必要で、
本人が望むそのときがチャンスで、
あくまでも個別の対応となります。
寝たい
おきたい
食べたい
喉が渇いた
トイレに行きたい
この本人のリズムを大切にすると
距離を置き、
皆さんとの間接的な生活ができるようになることもあります。
若年から認知症を発症された方は、
とくにこのリズムが急激に必要となる場面が現場の症例から多い状況です。
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レビー小体型認知症の症状が確認されていたAさんは、
記憶もありますが
夜中の訪問者が多く(本人曰く)
警察にも電話をかけていた方ですが、
このたび、
しっかり納得され認知症のグループホーム(9名限定)へ入居となりました。
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水分
排泄
食事の管理で
『これほどぐっすり寝たことはない・・』と。
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それまで書くのが困難だった名前も金融機関で書くことができました。
今、ご本人の希望も有り
後見制度を申請中であります。
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本人が望む話を聞かせていただき
丁寧に回答させていただくことの繰り返しで
自信を取り戻し、
生活の中での判断もできるところまで回復されました。
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また、
当社は、若い管理者やスタツフが多いですが、
退院時指導や、
サービス担当者会議、
カンファレンスから
経験豊富な専門職との意見交換から
直の学びを受け取らさせていただいております。
多職種との連携は大事な人材育成場所でもあります。