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銀白の世界
*
*
習字から
『上手に書きたい』と一心に筆を運ぶが
先生のお手本を見て
真っ白な誰も踏み込んでいない
銀世界のグランドのような紙面に
自分が描いていくのだ!
清々しさと
挑戦する心も同時に
形も
間隔も検討をつけ
一瞬にして描いていくのだ。
・
*
やがて
描かれた自分からの字は
ソロの旋律のように
堂々と存在感を奏で
嬉しい
子供の頃の先生を思い出す
花丸が
ピッコロの音のように幾重にも彩られ、
たった一人の世界から
運動会のような
賑やかな世界が生まれ出した。
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