平成22年度 3月改訂版 介護保険施設等 実施指導 マニュアルより 1. 

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介護サービスに求められるケアの質の向上と現状から

 

 

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●身体拘束・虐待の現状について

 

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・利用者の安全、安心の確保という観点からのみの方針による高齢者尊厳を脅かす状態

 

・利用者のニーズに応じていないケアプラン

 

・他職種によるチームケアができていない

 

・身体拘束等につながるサービスの質を伴わない不適切なサービス

 

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●虐待を受けている多くが認知症高齢者であること

 

 

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※認知症ケアの基本の徹底

 

 

認知症の人への対応の心得”3つの「ない」”

 

1.驚かせない

2.急がせない

3.自尊心を傷つけない

 

 

 

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具体的な7つのポイント

 

●まずは見守る

 

●余裕をもって対応する

 

●声をかけるときは一人で

 

●後ろから声をかけない

 

●相手に目線を合わせてやさしい口調で

 

●おだやかに、はっきりした滑舌で

 

●相手の言葉に耳を傾けてゆっくり対応する

 

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17年法改正前までの指導は、指定の要件となる人員、設備及び運営に関する基準の遵守及び不正請求に対する適切な介

 

 

護報酬の請求事務のみに重点がおかれ、ケア質の向上の視点からみて不十分であったと表記されています。

 

 

 

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しかし、高齢者虐待が大きな問題となりこれまでのケアのありかたそのものを認知症の特性に適した形に改めて行く視点が強

化されています!!

 

 

 

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認知症介護の実践者研修、リーダー研修修了者は自施設の介護の状況、虐待の有無の把握。

 

発見後にはトップ・管理者からの指導の徹底と、解決に向け、

 

トップを入れてチームで話し合うことが重要です!

 

 

 

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提供されている利用者へのプランが”自分だったら”、満足か不満足か、どうしてほしいか、

 

現場の人達が利用者のバックグラウンドの視点から考えることも大事 な改革への第一歩となり、

 

 

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その様なことを本人、家族を入れたチームで話し会うことが出来る関係つくりが大事ですね。

 

利用者が穏やかに、安心して寝ることが出来、

 

好きな食事が時々でてきて、排泄のパターンがとれていること、水分がしっかり何気なく摂取できていること、

 

外に出て懐かしいナー嬉しいなー、あの子供は誰なのか、と一つの風景から自分を取り戻す事が出来る事等、

 

安心、安定のプランでな ければ虐待の芽を摘むことが出来ません。

 

 

 

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重度利用者の喜ぶ表情から何よりも大きな力をいただけるのが介護であります。

 

 

重度の人だからこそチームが一つになるチャンスであり、

 

 

その重度の人を見捨てたときには、もっと重度の人が利用者となって訪れます。

 

 

 

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今が苦しい認知症の人は、それだけ苦しい人生を歩んできた裏返しでもあります。

 

お医者様にも出来ない介護を私達は担っています。

 

これほど、尊い仕事はありません。

 

 

なぜ、そこに自分がいるのか、自分から何をその人に発信出来るのか、今一度真摯な気持ちで考えて見ましょう。・・・

 

 

介護を始めようと思った、そこに優しさの心があったのですから・・・

 

 

 

 

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