二宮尊徳
日本の歴史の中には二宮尊徳という偉大な実業家がおりました。
尊徳は幼少の頃、二宮金次郎といい、
背に薪を背負いながら(薪を売り歩いた)も教科書を手にした像が
過去には多くの小学校校庭横の方にあったものです。
その金次郎は、幼い頃酒匂川の氾濫から、
裕福だった家庭も借財を抱えることとなり、
ついには親を失い、
一家の再興を背負い、
叔父の家に預けられ叔父の家の家業を手伝いました。
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夜遅くまで本を読んでいた金次郎でありましたが
「百姓に学問はいらない。油がもったいない」と叔父に叱られ、
迷惑をかけずに本を読むにはどうしたら良いのかと考えた末、
堤防にあぶら菜を植え、
その菜種油から油を取り燈油とすることができました。
また、田植えの際に余って捨てられていた苗を用水路に植えると
一粒の種から
米一俵を収穫することができ、
この体験から
小を積んで大となすことから
『人は、大きなことばかりではなく、
何事も小さなことをコツコツと行うことが大事なのだ』と。
積小為大という法則をあらためて実感しました。
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後に金次郎は名を二宮尊徳と改め
幕末の頃には、荒れ果てた農村や
財政困難となった藩の再建を成し遂げ、
無駄をなくし、
財政をきりつめ、
その者がもっている性質や特徴を活かすことが倹約になると
考えました。
今の人材育成にも共通するものであります。
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我慢を虐げられる時期だからこそ
新しく生み出すチャンスではないかと、
それぞれの立場から思えてきます。
小田原市教育研究所に『二宮金次郎物語』が紹介されています。
認知症高齢者の皆さんもしっかり朗読に入っていただけ、
長い文章にも集中することができます。