老いと在宅介護者
老いと在宅介護
『老いていく親を認めたくない』と、
自分では思ってはいないと自分では思うが、
親子の縁が深ければ深いほど、
また、きつく指導された当時の子供であった自分からは、
『認知症に一歩入ったかな』と、
その場は一時的に思っても
心の中では、素直に受け止めることができず
互いに葛藤の日が訪れる。
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だが、それは認知症ばかりではなく、
身体的に介護が必要となった親であっても、
心配はするのだが、
受けとめるには時間がかかり、
親を介護する子の立場からは、
全員ではないが、
心に凸凹が沸いてくるのは
介護に直面する子の心理的作用であり、
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在宅介護者は、
『自分は、まだまだ人間ができていない』と落ち込むが、
その葛藤の日々から時間はかかっても、
受け入れるその日が、
必ずやってくると、体験から思われる。
◆
しかし、在宅介護の、
その精神面の変化の真っただ中にいる家族は、
苦しく、
また、介護を受ける本人にとっても、
より苦しく
家族交代など、
今こそ何らかのサポート支援が必要な時期と思えてくる。
◆
訪問介護は、日常の状況においても
ケアマネさん等はお願いするのに疲労困憊であったが
今の非常時ではより厳しい状況である。
今回のコロナは、
現場をより深く知るきっかけになるかもしれない。
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介護保険事業所は、地域の社会資源であり、
日本国中、高齢化率50%の地区はざらである。
何とか、
在宅を救済する為にも
その社会資源を無くしてはいけない。!!