認知症介護現場

ご利用者Aさん、一日中歌が止まりません。

無意識の行動であり、それで解消していることもあるのでしょう。

しかし、体が心配です。

健康状態は、少し心配なところがありDrと連携中です。

健康状態が悪化すると、認知機能にも影響が出てきます。

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ご本人との会話です。

心配なことはありますか。

『歌を・・ね。知らない間にでるの・・止まらないの』と。

体はつらくないですか・・?と。

『辛いんです。それが一番つらいです。』

『病院に行かなければと思うんです』

そうですか。それはお辛いですね。

(背中をさすらせていただいています。)

今、先生と調整中ですからご安心くださいねと。

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ありがとうございます。

今ここんところ(胸)がモヤモヤ渦巻いているんです。

でも、そんなふうに聞いてくれると嬉しくて。ありがたくて・・と。

(横では、介護福祉士が優しい目線で見守っています。本人様とも少し前まで会話が続いていました)

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そうだ。息子さんに絵手紙を、おくりましょうか。

お花に色を塗るのはいかがですか。

好きです!息子はげんきでしょうか!

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お元気にお仕事に頑張っていますよ。

お母さんのことも大丈夫かな・・と心配していますよ。

お母さんの書いた絵をいただくと喜んでいただけると思います。

力になると思いますよ・・と。お伝えすると。

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そうですか。書いてみましょう!と。

その後、集中でき色塗りもしっかり線からはみ出すことも無くもう少しで完成です。

宛名もしっかり書いていただきました。

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管理者との連係プレイから、

文章付きの花の絵と、

宛名を書いていただいた封筒に入れて送りますと、報告がありました。

その間は、歌は止まりテーブル拭き等、積極的に行っていただいた。と報告が。

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本人が納得する目的であるか、

本人が希望したことか、

達成感を少しでも、もつことが出来たか、

介護スタッフからの心のこもった認めの言葉があるか、

次への意欲を引き出しかけているか、

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認知症介護は、介護の手間と見守りと気分の変化を良い意味でも

その反対でも素早く察知することが必要です。

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コロナ禍で、現場は仕事量が増し

個別ケアへの目線をキャッチする視点がとても重要になっています。

現場は、常に動いており休んでいる人は誰もいませんけど、

新たにご利用者個人を観察する人と、

評価する人の視点が必要と感じています。

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でも、科学的介護に認知症の人の介護がどのように反映できるのかが難しい

のでは・・と、手間を考えると

重くのしかかりますが・・

まだ評価するには至りませんが不安が過ります。

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しかし、介護現場の多くの人等は、介護の喜びを求め、

その喜びが支えとなっているのですから、

どのように介護が変化しても、

介護の基本は自分等の為にも忘れません。

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