犬の花子が病気になり

食欲が無く痩せ細ってきた。

 

12年前、

北見保健所に会議で出かけ鳴き声に出会わせてもらい

当時のお掃除担当の女性が

「可愛いい犬なんです。何とか、よろしくお願いします」と。

 

翌日には、

老犬とまだ2カ月程度と思われるキャンキャン泣いていた花子を連れて来た。

 

老犬は、

その後

グループホームで看取り

花子は自宅へ連れてきた。

 

当時は、外で飼うのが普通だったが

今、外で飼っている犬はあまり見たことがない。

 

その花子が

今は自宅で静かにお姫様のように暮らしている。

 

毎日の病院にも慣れ

注射をしながら辺りを見回すまで余裕が出てきている。

 

限られた命だが

まだ、もう少し寿命があるように思えてきた。

 

 

人も

ネコも

犬も

木から落ちたカラスのヒナも 愛情を注ぐと皆同じである。

感情を揺さぶられ

巣立ちの練習後の巣立った後の寂しやさ、

病気になり

いつ別れが来るかもしれないと言う現実と照らし合わすと

その生き物への愛情の度合いが見えてくる。

 

それは、

春から夏へと咲きほこった花も同じで

枯れ葉に包まれ衰えた花々も

 

 

冬が来る前に室内へ入れ

愛情を注ぐと

「ありがとう!」と言わんばかりに

緑の葉をつけだし、

菊は茎の根元で花をつけ

子孫を残そうと生命が力を絞って動き出す。

 

 

加湿器は、

花の方へ向け

霧吹きで水蒸気を与えると

費やした時間に報いるように見事な大輪の花が咲きだした。

 

網走の農家の野菜の販売所で

売れ残っていた花である。

この種の花でこれほど大きな花は見たことが無い。

農家の人の心を繋ぎ今ここに咲いている。

 

 

動物も

植物も

人の世話を必要とし

それに報わなければと一生懸命生きている。

すべての命は自らと、

誰かによって生かされるのだと感慨深いものを教えられる。

 

 

 

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