推譲
二宮尊徳の言葉に
推譲という言葉がある。
今の自分の生活のレベルに合わせ、分(分度)をわきまえ、
人から助けていただいた恩に報いることだという。
今、心に浮かぶのは
平成23年の東日本大震災時の支援や、
イラン・イラク戦争時に、
日本人が取り残され帰国できなくなった場面で、
日本政府からの要望を受け入れていただき、
戦火の中、日本人救出の為にトルコ航空機を出していただいた経緯がある。
この推譲の心をいただいたのは、
明治23年、トルコの船が串本沖で遭難した際に
地元の人々から助けていただいた恩だという。
この推譲の精神が
遠くであっても、
国と国との譲り合いの精神から
平和が訪れるのだろう。
昨今のニュースから
せっかく大国となっても
隣国の悪友の見分けがつかなくなれば
劣化した同じ目線となり失うものが多くなり
築いたものが一瞬で崩壊するかと思われる。
真実の大国は、
どっしりと大きな視野から身構える姿勢で信用も更に高まるのにもったいない。
自分の分度をわきまえながら
考えるばかりではなく
トルコの人々へ
大使館を通した行動からの譲りの精神を養いたい。