~お帰りお母さん~映画視聴から
職員等と待ち合わせ、
以前勤めていた人等とも懐かしく出会う場面となり
良き映画だったと振り返る。
見る人の心模様で個々に反応する部分は、
同じ映画であっても随分と違ってくる。
素晴らしい記録映画であったが、自分が最も強く心に訴えてきた部分は、
母親が、脳梗塞から療養型病院へ移送する車の介助者の働きである。
生きて家に戻れる最終となる場面かもしれず、
介助者は体ごと支え担ぎ、
玄関から馴染みのある居間、
いつものように座っていた食卓テーブルの椅子へと、
軽くなったとはいえ全身を担ぎながら、
やさしい声を届け、
移送サービスのスタッフの働きは、全身全霊で文子さんを支えていた。
この素晴らしい働きをされていた方は、およそ50代頃かなと、感じさせていただいたが、
この、人への支え方は、
20代
30代では、その年齢だからこそ
純粋に向かうことができるエネルギーや、
熟成した50代から向かう落ち着いたエネルギーからの発信、
60代、70代と人生の大半を過ぎ
後期高齢者の気持ちも理解できる年齢だからこそ
相手の心に伝わる発信力もある。
80代・90代で
人生に感謝し、あらゆるものへの愛を注ぐ年齢となり、
感謝のことばが、
躊躇せず、
会話のように相手に届けられる年齢になり、
人生を任される人々には、
心の癒しとなり
すべての人々は活かされているのだと、
昨日の映画から深く考える時間をいただいた。
純粋なものには、
壁が無く
肌に染み込むように伝わってきた。
ありがたい。
北見認知症の人と家族の会の皆さん、きたほっとの仲間らにもに
心から感謝のエールを送りたい。