「二宮金次郎が薪を背負い読んでいたのが大学です。大学4.」

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「大学」は、あの二宮金治郎(後の尊徳)が、たきぎを背負いながら読んでいた本であります。

 

 

修己治人(しゅうこちじん)の最も手近な古典で曽子(前五〇五〜四三五)及びその弟子達によって作られたものであろうと言われています。

 

 

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《修己治人とは、(おのれをおさめてひとをおさむ)》

 

 

「天子(てんし)自(よ)り以(もっ)て庶人(しょじん)に至るまで、壹(いつ)に是(こ)れ皆(みな)身(み)を修(おさ)むるを以(もっ)て本(もと)と為(な)す。」

 

 

 

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※ 大学の八条目の前段を願望過程、後段を実行過程として解説している所に妙味があると述べています。

 

 

○ 八条目を本末という点から見ると、

 

「天子から庶人に至るまでおしなべて自分の身を修めるのが本であるという」

 

 

 

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※ 近江聖人と称される中江藤樹は十一才の時、この章に感動して聖賢の道に志したとあります。

 

 

 

中江藤樹は、この大学と出会い日常の生活を正すことの意味を悟り母親の孝行を優先したことも、ずっしりと納得させられます。

 

 

 

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「その本である自分の身が乱れて、家をはじめ国や天下が治まることはない」と・・

 

 

 

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