中江藤樹のDVDを視聴させていただきました。
文部科学省選定
近江聖人 中江 藤樹 のDVDを視聴いたしました。
1時間50分集中して見終わった後には、
語彙力の不足してる自分には言葉で表すにはどれも足りない気がしますが、
何とも言えない魂の浄化をいただいた気持ちになりました。
視聴前に塾長より教えをいただいておりましたので、記載させていただきます。
江戸初期の儒学者で、わが国の陽明学の祖、今なお近江聖人として称えられている中江藤樹(とうじゅ)が開いた私塾「藤樹書院」に飾られた扁額(へんがく)に記された
「致知良(ちりょうち)」の三文字。
「良知を致す」と唱えたのは、中国・明代の儒学者で、陽明学をおこした王陽明である。
「人は身分の上下にかかわらず、誰でも良知という美しい心を持って生まれてきている。聖人でも、普通の人でも、また、善人でも悪人でも同じである。それぞれが自分の良知の指図に従って行動しなければならない」と。
これを「良知に致る」と読み替えたのが藤樹だ。
「人の心の中の良知は鏡のような存在である。多くは醜い様々な欲望が起きてきて、つい美しい良知を曇らせる。自らの欲望に打ち勝って、この良知を鏡のように磨き、曇らないようにして、その良知の指図に従うようにしなければならない」と。
そのためには、日常生活の中で「顔つき、言葉づかい、目つき、聴き方、思い」といった具体的な事柄を挙げ、
「和やかな顔つき(貌・ぼう)をして、思いやりのある言葉づかい(言・げん)をして、澄んだ目で物事を見つめ(視・し)、相手の本当の気持ちを聞く(聴・ちょう)ようにして、思いやりのある気持ちを持つ(思・し)こと」の大切さを「五事(貌・言・視・聴・思)を正す」として説いた。
五事を正す
ふだんの生活や身の回りの人々との交わりの中で、自ら五事を正すとが、すなわち良知を磨き、良知に致る大切な道であるというのが、藤樹の教えである。
貌 心をこめてやさしく和やかな顔つきで人と接しましょう
言 温かく思いやりのある言葉で相手に話しかけましょう
視 心をこめて温かいまなざしで人や物を見るようにしましょう
聴 相手の話に心を傾けて、よく聞くようにしましょう
思 まごころをこめて相手のことを思いましょう
利用者さんやスタッフとの接し方にも大いに役立つはずだが、
「これくらい知っている!」と、うそぶく人もいるだろう。
だが、これを実行しているからこそ、知っていると言えるのであり、行動の伴わない知識を振りかざしているようでは良くない。
「知はこれ行のはじめ、行はこれ知の成るなり」と、陽明学の指針とする
「知行合一(ちこうごういつ)」の考え方の要が、『伝習録(でんしゅうろく)・王陽明の主張をまとめた書簡集』に示されている。
この意は、知ることは行なうことの始まりであり、行なうことは知ることの完成なのであると。
職員の一人ひとりが「やる気と誇り」を持って働くことができる職場づくりを目指したいのだが、「その意識にばらつきがある」と、悩むトップも少なくない。
次の問いに心当たりがあれば、ここから着手すべきであろう。
「嘘をつかない!」という自らが、嘘をつくことがある。
「約束を守ろう!」という自らが、約束を破ることがある。
「利用者を第一に考えよう!」という自らが、自分第一に考えることがあるなどの、「言行不一致」はないだろうか。
「言行一致」は、「知行合一」であるとともに日常の実践的な課題であると受け止めることのできるトップの下、「やる気と誇り」は育まれるのではなかろうか。
※10月12日夜18時30分からエーデルワイス勉強会では、この中江藤樹について塾長より学ばせていただきます。