二宮金次郎からの学び
まきを背負って本を持ち学ぶ姿の
二宮金次郎、
後の二宮尊徳です。
尊徳氏の説いた言葉の大切さが年を増すごとによく理解できます。
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おいたち
裕福な家に生まれた金次郎でしたが、
子供の頃の酒匂川の氾濫から
人望のあった両親も亡くなり兄弟は、ばらばらとなり
金次郎は叔父の家に引き取られました。
体格の良い金次郎は良く働きました。
田畑の仕事がないときは
夜遅くまで本を読んだりしました。
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金次郎は、
おじさんに迷惑をかけないようにと
友人から菜種五勺を借り近くの荒れ野に蒔きました。
翌年には七升以上の収穫となりました。
また、道端に捨ててあった稲を拾い
沼地に植えておいたところ秋には1俵もの米がとれました。
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金次郎は、このとき『小を積んで大と為す」という法則を知りました。
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金次郎は、その後、
家老 服部家の立て直しを命じられ
収入以上の生活をしてできた借金の返済にも
知恵を出し、
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収入に見合った支出のわく(分度)を決め必ず守るように説きました。
また、立て直しの為にも、
藩士を助けるためにも、
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『五常講』という五つの人としてのしくみをつくりました。
『仁義礼智信』の人としての大切な心がけであります。
・仁とは、やさしい心がけ
・義とは、借りた者が正しく返すこと、
・礼とは、貸してくれた人の恩義に感謝する事、
・智とは、借りたお金をきちんと返せるように工夫と努力をすること。
・信とは、きちんと守る真心。
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金次郎は、この五つの努力を実行すれば必ずお金は返す事ができ
人と人との信頼も守れると説明しました。
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働ける喜びから徳を積ませていただき、
収入を知りその範囲内で支出を抑え、
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節度から得た少しの利益は、
地域の人々にわずかでも推譲させていただき
和をもって暮らすことができること、
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個人も公もお金は大事に丁寧に分を知り節度を守る事、
今の時代こそ、
二宮尊徳の言葉が良くしみこんできます。
(小田原市教育研究所・二宮金次郎物語からダウンロードができます)
《後期高齢者の皆様が、1時間の長い話を聴いていただける力がある物語でもあります。》