春の訪れ
通いなれた道に
1週間を待たず水芭蕉が
場所狭しと一見、折り重なるようであるが
相手を尊重しつつも
堂々と個々の存在感を出し咲き誇っている。
*
春は
それぞれが
冬眠から覚め、
蓄えた
ありたっけの力を出し合い
喜びと、
感謝と
次の世代へと踏ん張っているように感じられる。
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音もなく
香もなく常に天地(あめつち)は
書かざる経をくりかえしつつ
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