1枚、1枚の写真から、
子供の頃の風景を思い出し、
元気だった父さんや母さんがいて、
けんかしながら遊んだ姉がそこにいます。
認知症は忘れる病気でありますが、
きっかけをいただけると懐かしい風景が、
次から次へと蘇ります。
昔の記憶を取り戻したときの、
表情、そのときの動作などから、
いかに、その記憶の大事だったかを言葉にならない全体の様子から伺えることができます。
自分では、記憶が思い出すことが困難になってくる認知症。
介護者からの少しのきっかけで、一日がばら色のようになります。
介護者は、終末を生きる認知症の人の人生のコーデネィターとなりうる尊い仕事であります。