まちづくりパワー支援事業公開審査と北光社
昨日は、まちづくりパワー支援事業北見自治区分の、
公開審査が行われました。
「行方不明から安全に戻れる事を願う会」からも審査をしていただく場面をいただきました。
5分という限られた時間内で何を伝えるのか、
順番も一番であり、初めての体験と緊張しましたが、
北見には、たくさんやるきと勇気をもった人々がいることに、
感激をさせていただきました。
中でも、印象的だったのは北見市と姉妹都市であります高知県の池川神楽を保存し、
初心者らを対象に伝承者の育成事業を行っている事業の紹介がありました。
神楽は神社で神をまつるために奏上する日本古来の歌舞であり、
高知県の池川神楽は、
土佐三大神楽のひとつで国の重要無形民俗文化財に指定されているそうで、
待ち時間に早速、名刺の交換をさせていただきました。
高知と北見の縁は深く、坂本竜馬を叔父とする
坂本直寛は、自由民権運動の中で育ち植木枝盛に少なからず影響を与えたとあります。
(植木枝盛とは、「東洋大日本国国憲按」を起草した人でありました。)
坂本竜馬のイメージが強く、直寛は自分の中では影に隠れてしまっていましたが、
改めて気づかされた部分でもあります。
直寛は北海道の開拓を目指し、
開拓会社「北光社」を創り、
開拓移民を募集し、移民団を北海道へ送りました。
移民団は、高知から関門海峡を通り日本海から北上し、
小樽へと向かい、
引き続き宗谷岬を迂回して網走港に入港し、
そこから北見までの長旅の末、
やっと到着したようであります。(「北海道北見開拓への敬意」と書かれた説明板より)
まさに、北見市には多くの北見の基盤をつくりあげた人々の魂が込められているのだと実感であります。
エーデルワイスの地域に、日頃お世話になっております北光神社があり、
その敷地の中に北光社開拓記念広場があります。
坂本直寛彰碑や北光社農場本部跡碑があり、
竜馬が願っていた理想社会の姿を、この北見に求めたのかと、
偶然、同席した審査会場から、
北海道への竜馬の思いを考えさせられる場面となりました。
民主主義と言われるこの時代が、本当に民主主義なのか、
福島の人は、送られた荷物も放射能で受け取り拒否にならないかと、
真剣に悩んでいました。
福島の人々は放射能の災害だけではなく、
人を媒体とする風評被害に苦しんでいます。
嘆かわしいことであります。
「日本人よ!しっかりせよ!とどこからか声が聞こえてくるような気がします。
しかしながら、生きているからこそ、いろいろな体験をさせていただけることに感謝であります。
生きたかったのに生きることができなかった人々の分まで、
責任をもって生かしていただかなければと思わせていただきました。
関係者の皆様、ありがとうございました。