出張中の回想から
写真は陸別の、うどんやさん霧氷。
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出張中の中で時間が空くと講義資料に取り組む事が多いが、集中できる時間も3時間が限界である。目がちらつき、もっと違う言葉があったはずと思うのだが、もう湧いてこない。
マッサージ器にかかり、ゆっくりと目を閉じて日々の出来事を回想する。
そんなとき横で[足があがらない」・・・70代頃の女性が、つぶやくように操作機器と格闘している。
すぐ手の届く位置にいる私から「ここにありますよ」と伝えると感謝の声と共に明るい会話が始まる。
「北海道だよ!住んでいる所は何にもないけど、いいところだよ生まれてから結婚しても同じ場所にいるから幸せなんだ!」・・・と
東京にきて、モノレールに乗って久しぶりの孫さんとの出会いへと話はよどみなく展開していく。
他国で同郷の人と出会えたと言う安心感が心を許したのか笑顔で話しがはずむ 。
話を聞きながら30分前の85才の母との電話を思い出す。
「旅行へ行って来て良かった、今までで最高だ本当に良かった!幸せだわーと!」電話の奥から母の笑顔が思い浮かぶ。
自分も母親と似たのだなーと、喜怒哀楽のはっきりとした感情豊かな言葉から自分を思い起こす。
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知床旅行時の運転手さんの気働きも含めて、良い旅行だったと人としての温かさを味わった母の感想と旅行者の思いが重なった。