良き習慣を高齢者から学ぶ。
早朝に起きる癖は随分と前からであるが、
年齢と共にやはり増しているのかとも思う。
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しかし前日は睡魔に従い8時に寝たのだから4時はまあいいかと、
時計を見ながら納得しバサッと起き上がり
タンスの片付けを6時までとおよその時間を決めて行う。
目の前のタンスは
クリーニング屋さんのように夏物と秋物の入れ替えが済み、
にんまりと満足感が訪れる。
そうか、
先に時間を支配することの方が
追いかけられずに済み今を生きているのか・・・と納得する。
このきっかけをいただいたのは、グループ2番地のMさんの姿である。
Mさんは、入居9年目に入ったが
仏壇に自分で盛ったご飯を今でもお供えをしている。
ゴミが落ちていると
スッと前かがみになり、
どのような場面でもゴミを拾っていただける。
また、
台所用のスリッパがあちこちと違う方向を向いていると、
台所の入り口できちんとスリッパを整頓して同一方向へ向けていただける。
・・・
スタッフは、恐縮し
『Mさんありがとうございます。すいません」と
頭を下げ恥ずかしそうにお礼を伝えている。
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このような姿を自分も身に付けたいと、
ふと思いながら睡魔と共に“眠ろの国”へいざなったが、
早朝には、昨夜の意識が残り能動的に『片付けよう』とスイスイと動き出した。
教化していただける人は身近なそこにいらっしゃる。