エーデル太郎が亡くなりました。
昨日、犬のエーデル太郎が亡くなりました。
近くの獣医さんも往診に来ていただいていました。
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太郎は、
それまで飼われていた所から捨てられたのか、
逃げ出したのか、
保健所に連れられ数日後には薬剤対応となるところでした。
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約5年前に保健所へ会議へ出かけた場所で
キャンキャン泣く誕生後1~2ヵ月の子犬と共に出会いました。
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太郎の寂しげにジーット見つめる悲しそうな訴えから、
黙って帰る事はできず、その日に2匹の犬を引き取りに行きました。
保健所の掃除のおばさんは、自分の事の様に、
「ありがとうございます。ありがとございます」と
何度もお辞儀をしていただきました。
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おとなしげと思った太郎は、
今までの人への恨み辛みが湧きだすように
吠えたり、脅かすように本気ではないですが、かじったりしました。
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しかし、
ご近所の散歩コースになっている人々が
「太郎ちゃん、保健所から来たの。よかったね。」と
みんなが声をかけていただき、
グループホーム入居者の息子さんは、
転勤になっても、
まず一番に太郎の散歩や世話をしていただき、
太郎もゆったりと無防備に人に対してどんどん心を許すようになりました。
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スタッフの皆さんにも、
最期まで丁寧な介護の協力をいただきました。
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太郎は、親と別れ、
老いてからは一人ぼっちで、
あちこちから怒られながらも、
小さな子犬には吠えられても見向きもしない様子は、
どっしりと世の中を見抜いているようにも思えました。
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しかし、どれだけ寂しく
心細く悲しかっただろうと
たどり着くまでの期間を思うと胸に迫るものがあります。
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昨日は、
お坊さんに来ていただき、
御経を上げていただきました。
みんなで送りました。
太郎と縁があったこと忘れません。
太郎、ありがとうございました。
良きところへ行ってくださいね。
今度は人間となってまた会いましょうね。